Kacce散歩ウォッチング(ガガイモ)

※月刊Kacce2025年8月号(vol.499)掲載記事を再編集したものです。

 6月から真夏のような暑さが続き、「夏が早くやってきたのか、あるいは夏が長くなったのか」と悩む今日この頃です。それに伴い草花の開花も10日ほど早まっているようです。暦の上では7日が立秋。前日の6日は広島原爆の日、9日が長崎原爆の日。13日〜16日はお盆(正式には盂蘭盆会)で、仏教と日本古来の先祖供養が1つになった行事です。

 夏野菜のオクラが八百屋さんに並ぶ季節になりました。原産地はアフリカ大陸で、独特の粘りが特徴の緑黄色野菜です。ネバネバ成分の正体は食物繊維で、腸内環境を整えるのにおすすめです。

 今月、開花時期を迎えるものの1つが、「ガガイモ」(キョウチクトウ科ガガイモ属)です。つる性の多年草で、地下茎を伸ばして増えていきます。葉は対生で、葉腋から花序を出して淡紫色の花をつけます。花冠は1㎝前後で5裂し、内側に長い毛が密生しています。淡紫色ではなく白い花を咲かせるガガイモは、「シロバナガガイモ」と呼ばれています。

ガガイモ
シロバナガガイモ

 2つ目は、畑で見かけた「シンテッポウユリ」(ユリ科ユリ属)。園芸品種で、テッポウユリとタカサゴユリの交配種です。タカサゴユリは花の基部と花筒の表面に紅筋が入ることが多く、シンテッポウユリの花筒はほぼ純白ですがまれにうっすら紅筋が入ります。また、タカサゴユリは香りが強く、シンテッポウユリは香りが弱いのも特徴です。

シンテッポウユリ

 真夏日の日中は室内で過ごし、早朝や夕方の涼しい時間帯にゆっくりとした散歩をお続けください。

森野かずみ

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