※月刊Kacce2025年7月号(vol.498)掲載記事を再編集したものです。
暑くなると冷たい飲み物や食べ物を口にする機会が増えます。冷たいものを摂り続けると胃腸に負担がかかり、消化力が落ちて夏バテしやすくなります。涼しい室内では、できるだけ常温や温かい飲み物を選び、冷たい料理にはネギ、ショウガ、シソなどの薬味を多めに添えるとよいでしょう。
竹の枝に短冊や紙細工を飾って、星に願いを込める七夕。最近では公共施設の入り口付近などで見かける程度になってしまいましたが、家庭でも竹の枝を1本用意し、風流にそうめんを食べるなどして続けたい風習です。
気温が35℃程度の場合、地表の温度は40℃前後になります。そんな中、石垣や敷石の間、花壇の縁などに小さな丸い花を咲かせているのが、クマツズラ科イワダレソウ属の「ヒメイワダレソウ」(通称リッピア)です。南アメリカ原産で、観賞用や手入れが簡単な芝生の代用品として導入されましたが、一部地域では帰化しています。花は短い花筒と花弁状の裂片があり、長さは3㎜前後。白や淡紫色や桃色で、中心部は黄色です。小さな花なので、のぞき込むようにしないとわかりにくいかもしれません。


もう1つ、この時期に花壇などで見かけるのが、ユリ科ユリ属の「カノコユリ(鹿の子百合)」。都会では園芸種しか見られませんが、鹿児島県の甑島(こしきしま)列島に多く自生しています。名前の由来は花びらに鹿の子模様があるためで、開花する季節から「七夕百合」の別名もあります。
猛暑の季節なので、早朝散歩や曇天散歩など涼しい散歩をお続けください。
森野かずみ