※月刊Kacce2025年9月号(vol.500)掲載記事を再編集したものです。
今月20日は彼岸入り、23日が秋分の日。暑さ寒さも彼岸までとなればいいのですが。
遡って9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」。あまりなじみのない二十四節句です。奇数は陽の数字であり、その最大数「9」が2つ重なって、陽の気が増幅されるおめでたい日と考えられてきました。この日に欠かせないのが菊の花。気品ある香りで邪気を払うとされ、重陽の節句に合わせて、菊の展示会やコンクールが行われているのを時々見かけます。


住宅街の散歩で、ウリ科トウガン属の一年草で夏野菜として知られる「トウガン(冬瓜)」を見かけました。花と果実の両方が付いていたのですぐにわかりましたが、畑のウリ科植物はよく似ていて、花だけだと区別が難しいかもしれません。冬瓜は、そのまま冷暗所に保管すれば冬までもつことからその名が付いたようです。原産地は東南アジアからインド。95%が水分で、カリウムとビタミンCが豊富に含まれており、むくみ解消や暑気払いに役立つと言われています。畑で黄色い花のツル植物を見かけたら果実を探してみてください。
もう1つ見かけたのが、ヒルガオ科サツマイモ属のツル性多年草「ルコウソウ」。花は星型で赤色でしたが、ピンクや白色もある園芸品種です。葉は糸のように細く繊細で、仕立てれば緑のカーテンができそうです。よく似た花に「マルバルコウ」があり、公園などで雑草化しています。ルコウソウとマルバルコウの交雑種が「モミジルコウ」。それぞれ葉の形状に特徴があります。

まだまだ暑さの続く季節です。ほどよい加減で散歩をお続けください。
森野かずみ