
読者の“健康についてのお悩み”にプロがお答えするコーナーです。
※2025年7月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。
なんとなく体調がすぐれず、疲れやすいので鍼灸を受けてみようか迷っています。効果はあるでしょうか?
(50代・女性)
光が丘げんき堂接骨院 天田 勝久 院長にお聞きしました。
鍼灸は、ツボを刺激する東洋医学の治療法です。疾病の原因がはっきりしていれば西洋医学の薬で効果的に治すことができますが、肩こりや頭痛などのように原因がわからない不調は多いですよね。
そんなとき、ツボを刺激したりして体のバランスを整え、もともと人に備わっている自然治癒力で症状を軽減させるのが鍼や灸です。薬を使わないため、体への負担が少ないのが特徴です。
現代医療では主に病気の治療を行いますが、鍼灸は病気になる手前の「未病」の段階の不調にもアプローチできますので、症状が改善されず悩んでいるようでしたら、一度試してみてください。
指圧、鍼灸、接骨を約40年間ずっとやってきましたが、お灸で咳が止まったり、蓄膿症の症状が軽減したり、ひざ痛で歩けなかった90才の患者さんが歩けるようになったり…。私もびっくりするようなことが起こるんですよ(笑)。
鍼灸は保険が利かないため、1回の治療で5〜6千円かかりますが、神経痛やリウマチ、五十肩、腰痛症など限られた疾病の場合は、医師による同意書があれば保険が適用されるので、ぜひ覚えておいてください。「鍼は痛そう」と心配される方は多いですが、全然痛くないのでご安心を!