銭湯バンザイ!江古田湯編(2025年月刊Kacce12月号)

※月刊Kacce2025年12月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。

薪で沸かす〝あつ湯〟

 江古田の住宅街にたたずむ江古田湯は、今も薪(まき)でお湯を沸かす数少ない銭湯のひとつ。「江古田湯」と書かれた煙突も建物も1970年創業当時のままです。下駄箱からすぐ男湯と女湯に分かれ、番台でお金を払うと、トンネルのように茂ったヤシの葉を見上げながら脱衣所へ。観葉植物の緑にあふれた空間は、銭湯というより、さながら植物園のよう⁉

 お風呂は、大きな浴槽を2つに仕切った昔ながらの形。大人の腰くらいまである深湯とジェットバス湯は、どちらも43〜44度と高めの温度ですが、よく見ると深湯の方には“あつ湯”の文字が…! 一瞬怖気づき、まずはジェットバス湯へ。ジワジワとお湯の温度に慣れながらゆっくり肩まで浸かると、思わず「はあ〜〜」とため息が。なんだか湯触りが軽く感じられるのは、薪で沸かしたお湯だから?

 井戸水かけ流しの水風呂でクールダウンした後は、“あつ湯”もなんのその! 温冷浴を繰り返すうち、全身ぽっかぽ
か♪  老廃物もすっかり流れた気がしてスッキリしました。

2代目の趣味という観葉植物が並ぶ脱衣所。今なお増え続けているのだとか
水風呂(左)と子ども専用のミニ浴槽(右)

子連れ大歓迎♪

 1年前に3代目を継いだ法橋広歩さんは、0才のお子さんを持つパパ。子連れでも利用しやすいようにと、ベビーチェアや子ども専用のミニ浴槽(お湯と水を混ぜて適温にする)を置いたり、夏に銭湯で水遊びイベントを企画したり。「銭湯が賑やかに明るくなれば街に活気が生まれるはず」と話します。

 いつか子どもたちを連れて来てみたいな〜。

昭和歌謡が流れる脱衣所にはレトロなテーブル型ゲームが!
父と一緒によくDIYをしています。今は男女一緒にくつろげるロビーを製作中。完成をお楽しみに!(3代目 法橋広歩さん))

江古田湯
練馬区旭丘1-17-3  水曜定休 15時〜23時
※サウナなし

この投稿をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次