
年末年始は人が集まる機会が多い季節。楽しい思い出を写真に残すため、スマートフォン撮影の“プチテクニック”をプロカメラマンに教えてもらいました!
竹谷 慶雄さん
ホテルカデンツァ東京でブライダルフォトや家族写真などを担当しているカメラマン。
※月刊Kacce2025年12月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。
“思い出”を撮影してみよう
「写真は記録だけではなく、思い出を残すものでもあります。後で見返したときに楽しかった記憶や情景がよみがえるような写真を撮ってみましょう」と竹谷さん。
そのために大切なのは笑顔。竹谷さんは、まず自分が笑うことを心がけているそうです。「撮影者が笑顔でいれば撮られるほうも笑顔になりますから。写真では、いつもの1.5倍ぐらいの笑顔がちょうどいいので、とにかくスマイルを!」スマホは難しい設定不要で、誰でも気軽に撮影できるのが良いところ。ちょっとしたコツを押さえれば、写真がぐっと良くなると言います。
「フラッシュは極力使わないほうが自然に仕上がります。暗い場所では勝手に光ってしまうことがあるので、設定はオフにしておきましょう。暗さが気になる場合は、露出を明るめに調整(※1)して撮影するといいですよ」 画角の中に明るい部分と暗い部分の両方があると、白とびや黒つぶれが発生します。なるべく明暗差のない場所で撮影をすると失敗が少なくなります。
被写体や撮影者の位置をちょっと移動させるだけで大きく変わることもあるので、いろいろ試してみて!

※1 スマホの撮影画面をタップすると出てくる太陽のマークをスライドさせることで露出(明るさ)を変更できる
シーン別プチテク
身近なシーン別に、撮影のポイントを教えてもらいました。
● 子ども「生き生きとした笑顔が撮れると最高ですが、子どもは『笑って』と言っても笑ってくれません。自然な表情を引き出すためにプロがよく使うのは、ジャンプしたり、回ったりして動いてもらう方法です。動いているとブレやすくなるので、撮影はできるだけ明るい場所で。シャッタースピードが速くなるのでブレにくくなります」
● 集合写真「楽しい雰囲気を演出するなら、くっつく、抱きつく、みんなでジャンプするなども効果的。撮影者がポーズを指示してあげるとよいでしょう。立つ時に少しだけ体を斜めにしてもらうとスタイルがよく見えますよ」
● 外出先で「料理や建物などに近寄り過ぎず、少し引いて撮るとその場所や周囲の情報が入るので、思い出に残る写真になります。また、遠くまで見渡せる場所を入れて“抜け感”を作ると、背景がボケて被写体がより際立ち、オシャレな感じに。葉や枝などをあえて手前に入れてボカす“前ボケ”を作ると、さらに奥行きを出すことができます」
失敗を気にせず、自由に撮れるのがスマホの大きな強み。たくさん撮って、たくさん楽しい思い出を残しましょう!

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